名阪地区SS小売市況=166~167円台に、9月末から10円超上げ
資源エネルギー庁が27日発表した全国小売価格によると、25日現在で愛知県のレギュラーガソリン小売価格は前週比3.3円高の166.7円まで上昇した。9月最終週から11.6円の値上がりと、小売業者間でコスト転嫁が急ピッチで進んでいる。WTI原油価格の80ドル突破を受け、ENEOSや出光興産、コスモ石油マーケティングは卸価格を毎週引き上げており、第5週分も0.5円の追加上げを決めている。近隣県では、三重県が前週比2.3円高の165.4円、岐阜県が同1.8円高の167.2円、静岡県が同2.5円高の168円。
関西地区も高い。大阪府が前週比2.1円高の167.6円と、5週連続の値上がり。9月最終週から8.5円の上げとなった。近隣では、京都府が同1.6円高の170.3円、兵庫県が同3.1円高の164.3円、奈良県が同2.5円高の165.3円に上昇。中京地区同様、元売り各社の卸価格引き上げを受け、店頭価格へのコスト転嫁が進んでいる。
複数の市場関係者によると、ENEOSの10月小売向けガソリン販売は、24日現在で中部支店管轄が前年をやや割り込む一方、関西支店管轄は前年を若干上回っているという。緊急事態宣言が解け、消費者の外出機運が徐々戻りつつあると伝える市場関係者もいた。
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