6月第1週のSS軽油市況=2週ぶりの値上げ、最高値は鹿児島県
資源エネルギー庁が9日に発表したSS軽油小売価格によると、6月第1週の7日現在、全国平均価格は消費税込み133.1円と前週から0.5円値上がりした。値上がりは2週ぶり。元売り各社が仕切り価格を引き上げたため、卸業者の多くがコスト転嫁に動いたようだ。元売り各社は3日以降の仕切り価格を1.5円引き上げ済み。10日以降もさらに2円引き上げており、翌週の小売価格も値上げが拡がりそうだ。
最高値地区は鹿児島県で前週比1.7円高の144.5円。最安値は徳島県で同0.2円高の125円だった。都市部では、北海道が前週比0.5円安の131円、東京都が同1.1円高の137.1円、愛知県が同1.5円高の132.6円、大阪府は同0.2円高の131.2円だった。
石油連盟によると、5月30日~6月5日の軽油平均出荷量は全国ベースで1日あたり7万706klと前週比8%増加。先高を見越し、一定の仮需が発生したようだ。ただし、前年比では15.1%のマイナス。前年は巣ごもりに伴う戸配需要増でトラックの稼働が高まったものの、今年はおおよそ織り込み済みとされている。
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