11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ13セント安の82.68ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同8セント安の87.94ドル/バレルと、いずれも続落している。
25日アジア時間午前の原油相場は一段安。米商務省が24日に発表した3月の耐久財受注統計の速報値が事前予想以上に増加したことを受け、為替市場でドル高が進行。ドル建てで決済される原油は売られやすい状況にある。また、中東の地政学的リスクが後退したことも弱材料だ。野村證券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、「イランとイスラエル間のさらなる戦闘拡大に対する懸念が後退し、市場は落ち着きを取り戻しつつある」と述べた。イスラエルがレバノン南部で親イラン民兵組織ヒズボラの拠点40カ所を空爆したとの情報も寄せられているが、「原油相場はホルムズ海峡近辺で戦闘や緊張の高まりが発生すると上がりやすいが、ヒズボラとの戦闘は地中海側の出来事のため、原油市場ではあまり材料視されていない」(同氏)ようだ。
日経平均株価は前日比673円82銭安の3万7,786円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.39円と、前日17時時点(154.90円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):180.61 (↑0.66)
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