23日 原油は小反発、新規材料待ちで様子見ムード
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ23セント高の82.13ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同19セント高の87.19ドル/バレルと、いずれも小幅反発している。 23日アジア時間午前の原油市場は買いが優勢な反面、上げ幅は限定的。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「目立った新規材料はなく、様子見ムードが強い」との見方を示した。23日は主要経済指標の発表などがないため、相場は小幅な値動きにとどまっているようだ。また、緊迫化が続いていた中東情勢に関しては「イランおよびイスラエル双方で睨み合いが続いているものの、両国ともに幕引きを図りたい思惑がある」と、芥田氏は指摘した。イラン外務省は22日、先週19日に受けたイスラエルによる攻撃の規模が限定的だったと強調。両国は攻撃の応酬をせず、互いに抑制的な姿勢を示している。「両国ともに戦線を拡大するメリットが無いため、再び報復攻撃をする可能性は低い」(同氏)。なお、月末に米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えているため、「それまではレンジ内の値動きになるかもしれない」と、同氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比3円85銭高の3万7,442円46銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.74円と、前日の17時時点(154.66円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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