4日 原油は小幅続伸、高まる地政学リスク
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ20セント高の85.63ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同19セント高の89.54ドル/バレルと、いずれも小幅続伸している。
4日アジア時間午前の原油取引は小幅続伸。不安定な中東情勢から供給不安が高まり、買いが先行。高値警戒から利益確定売りも見られたものの、上昇傾向は続いている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「イスラエルのイラン大使館への攻撃から、中東の地政学的リスクは高まっている。加えてウクライナ情勢の混迷も続いており、今後も供給不安は続く」と指摘した。
なお、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は3日、合同閣僚監視委員会(JMMC)を開き、減産目標を維持すると確認した。今後の相場への影響について同氏は、「供給増の可能性は低く、今後も需給は底堅い」との見方を示した。
日経平均株価は前日比637円46銭高の4万89円31銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.66円と、前日の17時時点(151.68円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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