7日 原油は続伸、中東情勢の緊張が長期化する可能性
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ28セント高の73.59ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同27セント高の78.86ドル/バレルと、いずれも続伸している。
7日アジア時間午前の原油相場は続伸。中東の地政学的リスクが強材料となり、引き続き買いが先行している。イスラエルとイスラム武装組織ハマスによる停戦に向けた交渉が難航しており、中東情勢の緊張が長引くとの警戒感が高まっている。パレスチナでの戦火が周辺国に拡大し、米国はイラクやシリアで親イラン武装勢力への攻撃を強化した。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「ウクライナ問題と同様に長期化する可能性が高い」と述べ、エネルギーの供給不安が原油相場の下値を支えやすいとの見方を示した。また、米国産原油の供給減少観測も支援材料。米エネルギー情報局(EIA)は6日に公表した短期エネルギー見通しで、2024年の米国産原油の生産量が前年から日量17万バレル増加し、同1,310万バレルになると予想した。増加幅は、前回の予想から日量12万バレル下方修正された。
日経平均株価は前日比38円23銭安の3万6,122円43銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.86円と、前日の17時時点(148.52円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):169.69 (↑1.97)
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