12日 原油は続伸、米英両軍がフーシ派拠点への攻撃を開始
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ1ドル58セント高の73.60ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同1ドル57セント高の78.98ドル/バレルと、いずれも続伸している。
12日アジア時間午前の原油相場は続伸。米軍と英軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する大規模な攻撃を開始したと伝わり、原油相場が押し上げられている。フーシ派は紅海を航行する船舶への攻撃を継続しており、米英両軍は武力による抑止に踏み切った。前日には、イラン軍がオマーン沖で石油タンカーを拿捕するなど、「中東の地政学リスクが高まっている」(野村證券=高島雄貴エコノミスト)。ただ、買い気は限られそうだ。年内には、欧米の利上げ政策に伴う景気後退が見込まれるうえ、「石油輸出国機構(OPEC)が減産を仕切れていない」(同氏)。原油の需給緩和観測が根強く、相場の上値が抑えられそうだ。
日経平均株価は前日比427円73銭高の3万5,477円59銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.25円と、前日の17時時点(145.40円)と比べややドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):162.26 (↑0.15)
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