29日 原油は反落 米株価の下落で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ63セント安の111.13ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同1.02ドル安の116.96ドル/バレルと、いずれも反落している。
29日アジア時間の原油先物相場は反落。前日の米国株式相場の下落が重しとなっている。ただ、供給懸念から相場の下値余地は限られるとの見方もある。28日に閉幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、マクロン仏大統領がバイデン米大統領に対し、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の原油生産に限界があると伝えた。石油輸出国機構(OPEC)の加盟国であるリビアでは、政情不安を背景とした原油の供給停止が懸念されている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「リビアの原油生産量は減少傾向にあり、需給逼迫に拍車をかける要因となりうる」と指摘。「OPECと非OPECで構成する『OPECプラス』による大幅な増産は困難」との見方を示した。
日経平均株価は前日比302円72銭安の2万6,746円75銭で推移している。ドル円相場は1ドル=136.00円と、前日17時時点の135.76円と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):214.56 (↑2.31)
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