27日 原油は小反落、景気後退懸念とイラン核協議の再開可能性が重し
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は先週末終値と比べ13セント安の107.49ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同2セント安の113.10ドル/バレルと、いずれも小幅に反落している。 米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げを受け、景気後退懸念がくすぶり続けている。このほか、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「イラン核協議が再開されるとの見通しも高まり、27日のアジア時間では弱材料が優勢」との見方を示した。一方、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、8月の増産計画も堅持する可能性が高いようだ。原油先物が一進一退で展開するなか、同氏は「WTIは105ドル、ブレントは110ドルで買いが入りやすいだろう」と付け加えた。 日経平均株価は先週末比257円96銭高の2万6,749円93銭で推移している。ドル円相場は1ドル=134.66円と、先週末の17時時点(134.54円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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