24日 原油は小幅続落 金利高による景気後退懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ12セント安の104.15ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同35セント安の109.70ドル/バレルと、いずれも小幅続落している。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を終え、金利高への懸念から24日アジア時間の原油先物取引は小幅に下押ししている。欧米の主要な中央銀行が金融引き締めに乗り出すなか、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは、「一般には、利上げの効果が表れるまでに半年ほどの時間を要する。それまでは金利の上昇観測にともなう景気後退懸念が続くだろう」と述べ、上値の重い展開になると予想した。また、米国内のガソリン小売価格の高騰については、「製油所の生産量が需要に追い付いていないことが原因」と指摘。バイデン米大統領の要請する「ガソリン税の一時停止が効果的であるかどうかは不透明」と付け加えた。
日経平均株価は前日比209円65銭高の2万6,380円90銭で推移している。ドル円相場は1ドル=134.78円と、前日17時時点の135.38円と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):214.36 (↑0.85)
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