23日 原油は大幅続落、景気後退懸念による株安を受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ3ドル75セント安の102.44ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同3ドル55セント安の108.19ドル/バレルと、いずれも大幅に続落している。 23日アジア時間の原油先物は、景気後退懸念による株安に連動して一段安の展開となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が22日、利上げを今後も継続する方針を示した。「パウエル議長の発言によってダウ先物を始めとした米国の主要株価指数が急落し、同じリスク資産である原油も売りが進んだ」(楽天証券経済研究所=吉田哲コモディティアナリスト)ようだ。また、米国だけでなく欧州も利上げを進めているため、西側諸国全体で景気後退懸念が強まっている。このため原油だけでなくリスク資産全体への影響が色濃く、「値動きが激しくなりやすい」(同氏)との指摘も寄せられた。 日経平均株価は前日比3円7銭高の2万6,152円62銭で推移している。ドル円相場は1ドル=135.82円と、前日の17時時点(136.24円) からドル安・円高方向に振れている。
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