20日 原油は反落、前日の85ドルを節目に利益確定売りが優勢
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ46セント安の86.50ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同58セント安の87.86ドル/バレルと、いずれも反落している。 アジア時間内の原油相場は利益確定売りが先行していることから、反落している。野村証券の大越龍文シニアエコノミストは「前日のWTI原油先物相場が85ドルを超えた達成感から、市場では売りが一段と進んだようだ」との見方を示した。前日の原油市況は2014年10月以来となる高値を記録した。国際エネルギー機関(IEA)が19日発表した月報で、2022年の石油需要予想を前年比333万バレル増の日量9,971万バレルに上方修正。さらに、オミクロン株による経済活動への悪影響が限定的であるとの見方も強材料となった。 なお、目先の原油相場について同氏は、「サウジアラビアなど主要産油国が高値を警戒しているため、80ドル台半ばで推移するが、大きくは動かないだろう」と述べた。2月の上旬に開催されるOPEC会合の結果も注目材料と付け加えている。
日経平均株価は前日比58円13銭高の2万7,525円68銭で推移している。ドル円相場は1ドル=114.28円と、前日の17時時点(114.43円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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