19日 原油は大幅続伸、地政学リスクや供給不安で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ1.58ドル高の87.01ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同1.45ドル高の88.96ドル/バレルと、いずれも大幅に続伸している。 アジア時間19日午前の原油相場について「株式にリスクオフ的な動きが広がっているのと対照的に、地政学的リスクが原油の強材料となっている」と三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は述べた。サウジアラビアとシーア派武装組織フーシ派の対立や、ウクライナをめぐるロシアと欧米との関係が引き続き懸念材料とされている。これらの緊張が高まればさらなる需給の逼迫を招くとの観測が広まり、相場は押し上げられている。 さらに、アジア時間19日午前にはイラクとトルコを結ぶ原油パイプラインで爆発があり、稼働が停止している。「トルコのパイプラインの爆発は地政学リスクかどうかまだ判然としないものの、供給不安の一因となっている」(同氏)。 日経平均株価は前日比531円81銭安の2万7,725円44銭で推移している。ドル円相場は1ドル=114.69円と、前日の17時時点(114.87円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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