13日 原油は小幅続落、利益確定の売りと需給緩和観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ17セント安の80.47ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同20セント安の83.22ドル/バレルと、いずれも続落している。 原油相場は小幅安となった。相場高騰による利益確定の売りが入ったほか、14日発表の米エネルギー情報局(EIA)石油統計で原油が10~110万バレル増えるとの予想から需給緩和観測も拡がった。 ただ、「冬場に向けて暖房用燃料の高まりで需給の引き締まり感は根強い」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)=野神隆之首席エコノミスト)。欧州では原油の在庫が例年より低い水準で推移し続けているうえ、米国でもハリケーン「アイダ」の影響で原油の生産量が落ち込んだ影響で暖房用燃料の生産が低下している。4日に行われた石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の閣僚級会合で協調減産幅を維持する方針を受けて、「今冬に見込まれる需要に対して、OPECプラスは増産加速について否定的との見方が広まっており、相場の下げ幅を抑える要因となっている」(同氏)と指摘した。 日経平均株価は前日比61円62銭安の2万8,168円99銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.35円と、前日の17時時点(113.30円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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