27日 原油は大幅続伸、世界的な供給逼迫感が牽引
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は先週末終値と比べ1.07ドル高の75.05ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同1.11ドル高の79.20ドル/バレルと、いずれも大幅に続伸している。 石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」がこのほど発表した8月の月報で、原油生産量が増加していないことを指摘。この背景として、非OPEC主要産油国のカザフスタンやナイジェリアにおける生産の伸び悩みがある。野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「8月はもともと、世界の原油生産量が日量約40万バレル増加する見通しだったものの、(市場予想に相反するOPECプラスの月報を受け、)供給逼迫感が高まっている」との見方を示した。さらに、8月下旬に米メキシコ湾岸を襲った複数のハリケーンの影響で、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは同地域からの原油製品の供給を年内は停止すると発表。同氏は「世界的な品薄感を受け、足元の原油価格は上昇基調にある」と付け加えた。 日経平均株価は先週末比86円33銭高の3万335円14銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.65円と、先週末の17時時点(110.47円)と比べドル高・円安方向に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):135.21 (↑2.35)
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