10日 原油は続落、在庫積み増しで利益確定売りに
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ66セント安の69.30ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同70セント安の71.52ドル/バレルと、下落している。
10日のアジア時間内の原油相場はいずれも軟調に推移している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「前日の流れを引き継ぎ、利益確定売りとなった」と述べた。同氏によると、米エネルギー調査局(EIA)が発表したガソリン在庫は前週比700万バレル増と、市場予想をはるかに上回る積み増しだったことが弱材料視されたようだ。 また、8日のニューヨーク市場でWTIが原油先物の期近物が反発し、2年8カ月ぶりに終値が70ドルを超えたことも高値警戒感を強めた。 イラン核合意当事者国の協議が10日に再開されるが、米高官が対イラン制裁を継続するとの見解を示しており、今後の動向が注目される。「合意がなされれば、原油相場の重石となる」と付け加えた。 日経平均株価は前日比116円38銭高の2万8,997円18銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.54円と、の17時時点(109.45円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
|