2日 原油は続伸 OPECプラスの減産維持で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日と比べ30セント高の68.02ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同32セント高の70.57ドル/バレルと、いずれも上昇している。 1日の米国原油相場は世界的なエネルギー需要の回復期待から反発し、2日アジア時間内も堅調に推移している。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要国で構成する「OPECプラス」が閣僚会議を行い、7月に予定通り減少幅を維持することで同意した。ただ、米国が対イラン経済制裁を緩和し、イラン産原油の供給が近く再開されるのではないかとの思惑が懸念されている。もっとも、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは「山あり谷ありの展開だが、これまでの予定していたことを確認しただけ」との見方を示し、大きな下落要因にはならないと指摘している。世界的に新型コロナウイルスワクチン接種が順調に進み、世界経済は回復に向かっており、石油需要も増加している。「米国株価指数に連動しているので、概ね上を目指す展開が続く。NY原油価格は70ドル台を試す可能性もある」と述べた。 日経平均株価は前日比103円42銭高の2万8,817円76銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.60円と、前日の17時時点(109.49円)と比べドル高・円安方向に振れている。
|