30日 原油は続落、新型肺炎による株安と移動制限の長期化懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は、先週末比1ドル16セント安の20.35ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は、前日比1ドル66セント安の23.27ドル/バレルと、いずれも続落している。 新型肺炎の感染拡大を受け、先週末の海外市場では米国株が大幅安となった。この流れを引き継ぎ、足元ではアジア株式が下落している。マーケットエッジの小菅努代表取締役は、「週末にかけて(原油の)需給に関する新たな材料は出ておらず、株安を受けて(リスク資産である)原油も売られている」と述べた。加えて、世界的なロックダウン(都市封鎖)に伴う人の移動制限の長期化が懸念されていることから、同氏は、(ガソリンやジェット燃料の)需要回復の兆しがみえないことも相場の重しとなっているとの見方を示した。 日経平均株価は先週末比720円32銭安の1万8,669円11銭で推移している。ドル円相場は1ドル=107.15円と、先週末17時時点(108.91円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):52.08(↓0.96)
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