中国=旧正月連休明け後の芳香族市場動向
中国では18日に旧正月の連休が明け、芳香族市場は全面高となった。海外市況が堅調に推移していることが背景にある。中東ではイスラエルとパレスチナの紛争、紅海での船舶に対する攻撃などが続き、石化製品の供給タイト感の懸念が高まっている。
ベンゼン市場は、上述の理由から中国への輸入品が少なく、港の在庫が歴史的な低水準となっている。これを背景に、中国石化は連休明け後、工場出し価格を連日引き上げている。
トルエン市場では、原油市況が高止まりしていることに加え、輸出量が堅調に推移。相場が支えている。
ミックスキシレン(MX)市場では、旧正月期間中に石化メーカーの在庫が低下したことから売り圧力が弱い。また、ガソリン添加剤向けの需要が増えるとの期待感も強材料視されている。
パラキシレン(PX)市場では、原料コストが高値圏を維持しているほか、MX同様にガソリン添加剤向けの需要が増えるとの期待感が相場を支えている。
上海 : 石油化学チーム 金 雪梅 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.