インドネシア国営プルタミナはこのほど、2027~28年をめどに地熱発電拡大を目指し、40億ドルを投資すると発表した。これにより同社の地熱発電能力を現在の700MWから倍増させる計画だ。
インドネシアの潜在的な地熱発電能力は28GWとの報告もあるなど極めて大きい。しかし、現状は国全体で2.5GWに満たない(プルタミナの700MW含む)という。同国政府は環境問題への取り組みとして、2025年までに再生可能エネルギーによる発電比率を全体の23%に引き上げる方針を固めている。現在は12~14%といわれている。
国営電力のPLNは2056年までに、国内の石炭火力発電所を廃棄することを決めており、インドネシアでは電源開発が国の最重要課題の1つになっている。自然を利用する地熱発電に対して、インドネシア政府の期待は大きい。
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