中国=4月のポリプロピレンの輸出が増加
中国ではここ数年、新たに複数のポリプロピレン(PP)の製造設備が稼働を始めている。反面、3月から、上海を中心に新型コロナの感染拡大を受け都市封鎖政策が続いていることで、物流および誘導品メーカーの設備の稼働に影響が出ており、国内需要が後退している。このため中国国内のPP供給に潤沢感が出ており、中国における輸入品に対する依頼度が低下。同時に、余剰となったPPの輸出が活発となっている。 これらの動きを受け4月の中国の通関統計では、PPの輸入量が21万800トンと前年同期比11.36%減少するとともに、前月比では16.88%減となった。一方、4月のPPの輸出量は20万5,000トンと前年同期比17.67%、前月比で52.99%それぞれ増加した。 上海では、都市封鎖が6月末まで完全に解除されると伝えられており、都市封鎖の解除に伴い、内需の回復に期待が集まっている。しかし中国需要家は、国内のPP供給に余剰感が強く、相場が軟調に推移しているため、売り手はしばらく輸出向けの販売を続けると伝えている。
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上海 : :石油化学チーム 金 雪梅 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.