中国税関はこのほど、2022年1~3月期の中国バンカー重油の輸出量が533.73万トンだったと発表した。前年同期比で7.22%増加した。中石化燃料油販売会社と中国船舶燃料油有限会社が依然として主力の輸出企業で、両社の輸出量が全体の84.95%を占めた。
品種別に見ると、重質バンカー重油の輸出量が506.3万トンと、全体の94.86%を占めた。このうち低硫黄バンカー油が95%を占め、高硫黄バンカー油は5%にとどまった。軽質MGOの輸出量は27.43万トンと、全体の5.14%を占めた。
中国国内の製油所で精製した低硫黄重油が、税関が監督する管理倉庫に運ばれた場合、輸出と見なされるため、税関の発表する輸出量は実際よりやや多い。ただ、輸出量の増加は、国内バンカー企業の販売能力が伸び、22年の国内生産量が上昇していることを示しているといえそうだ。
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