ベトナム政府は3月16日、新製油所の建設を計画していると発表した。同国には現在、2製油所が操業しており、3番目の製油所建設となる。政府は石油製品の充足率を高めることで、燃料の国内向け供給の安定化を狙っている。
新製油所はベトナム南部の沿岸都市ブンタウに建設され、石油精製能力は日量約17万バレルとなる見通し。国営ペトロベトナムが年内にも具体的な建設計画を発表するもよう。既存の製油所はズンクワット(日量13万バレル、Dung Quat沿岸中部)とニソン(日量20万バレル、Nghi Son沿岸北部)がある。このうちニソン製油所は財政難から稼働率が60%を下回っているとの声も多い。
ベトナム政府は国内の石油製品需要を賄うためには、石油生産が日量40万バレル必要と見ており、新製油所が操業すれば石油製品の輸入を大幅に減らすことができると期待している。石油価格が世界的に高騰しているため、石油製品の輸入はベトナムの国家財政に大きな負担を強いている。
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