中国=ポリエチレン輸入が減少傾向
中国の10月のポリエチレン(PE)輸入量は106万4,600トンとなり、前月比11.6%減、前年同期比38.21%減となった。各地で電力の使用制限の政策が実施されており、誘導品メーカーの稼働意欲が下がっている一方、国内で新規設備の立ち上げもあり、国内品の供給が増えている。これを受け、需給に緩和感が出ており、国内の価格が一時の高値から反落した。
一方、輸入品の供給には引き締まり感があり、輸入相場は高値を維持。こうした状況下、輸入品の相場に割高感が出ており、輸入品に対する買い気が後退。これらも輸入量の減少の要因に挙げられた。
米国ではPEの供給圧力が解消されつつあり、アジア向けの供給量が増える可能性は低い。このため、11月以降も中国のPE輸入量が減少傾向にあるもよう。これに対し中国積みは、海外で年末のクリスマス休暇前に需要が増えると見られ、輸出量が増えると期待する向きが多い。10月のPE輸出量は3万2,800トン程度だったと聞かれる。
上海 : 石油化学チーム 金 雪梅 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.