中国の今年7月の低硫黄バンカー油の輸入量は5億204万トンと、前月比を14.79%下回った。前年同期比では7.15%減少となった。
定修中だった製油所が同月に相次いで再開し、低硫黄重油のマージンが堅調で、供給量も着実に増加した。一方で、販売会社の調達意欲が後退し、輸入量は減少となった。台風などの悪天候の影響を受け、東シナ海に面した港湾の作業が停滞し、保税燃料油の在庫が高まらざるを得なかったことなどが背景にあるとみられる。
8月は製油所の低硫黄重油の生産量はわずかに下落したものの、需要はほぼ変わらなかった。9月の需要増を織り込んだ販売店が、在庫の確保に動き出したため、8月のバンカー重油の輸入量はわずかに上昇した。
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