シンガポール=仏トタルがEV充電事業を買収
仏エネルギー大手のトタルエナジーズ(TotalEnergies、旧トタル)はこのほど、シンガポールの電気自動車(EV)・充電事業者であるブルーチャージ(Bluecharge)を買収した。同社はシンガポールのブルーSGがフランス複合企業ボロレグループに売却することが決まっており、トタルエナジーズは今回、ボロレと合意した。ブルーチャージはシンガポールの充電設備全体の85%に当たる約1,500カ所を運営しており、国内最大のEV充電設備操業者。また、ブルーSGは2017年からシンガポールでカーシェアリング事業を行っている。 トタルエナジーズは世界的なエネルギー転換の動きに対応して、すでにパリ、アムステルダム、ロンドン、ブリュセッルでEV充電事業を行っている。同社は今回のシンガポールでの操業開始を契機に、東南アジアでの事業拡大を狙う。シンガポールでは2030年までにEV充電設備が6万カ所に拡大するとの観測もある。ブルーチャージの充電料金は現時点で、利用希望者は20米ドルの年間費用を払ったのち使用可能となり、最初の3時間の充電は1時間当たり1ドル、その後は同2ドルとなっている。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.