LPG=8月19~23日:極東着でプロパンの買い気高まる
CFR極東:
先週の極東着市場は需要増を受け強含み。Rim Asia Indexは8月22日時点で、プロパン、ブタンとも648.75ドルと8月16日比3.25ドル高となった。買い戻し需要を抱えるトレーダー勢が積極的にスポット購入に動いた。一方、大半の売り手はプロパン4万6,000トンを中国向けに販売し終えており、特に9月後半着カーゴの売りものが少なくなっている。22日には9月後半着プロパン2万3,000トンが9月極東着市況対比7ドルのプレミアム(22日時点で647ドルもしくは9月CP対比51ドルのプレミアムに相当)で、10月前半着プロパン4万6,000トンが10月極東着市況対比1ドルのディスカウント(22日時点で638ドルもしくは10月CP対比41ドルのプレミアムに相当)でそれぞれ成約になったという。
FOB中東:
9月CP予想はプロパンが595ドル前後、ブタンが585ドル前後とみられている。9月積みでは、スポット市場の動きは低調だ。中東産ガス社勢および中東からターム玉を引き取るプレーヤーは販売に動いておらず、供給は限定的となっている。プロパン/ブタン各2万2.000トンの商談水準は9月CP対比10ドル以上のプレミアムで伝えられた。しかしながら、フレート相場の上昇を嫌気して、買い手はFOBベースのカーゴへの購入意欲が薄くなっているという。このほか、中東産ガス社勢は先行き2025年のターム商談を開始する見通し。
日本国内:
8月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンとブタンが98,000~98,500円といずれも前週から横ばい。全国的に出荷が低調で、スポット商談も進展が見られない。夏場の不需要期で出荷が伸び悩んだほか、一部の基地で出荷が停止されていたことを受け、京浜地区での出荷は減少している。一方、台風10号の接近を受け、一部のプレーヤーは各地の充てん所に対して在庫の積み上げを指示しているもよう。