石油化学=7月1~5日:オレフィン、8月品の商談待ちで取引低調
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも小幅なレンジでの推移となった。製油所の定修明けに伴い、芳香族製品の生産は回復基調にある。一方でベンゼン、PXいずれも需要が堅調となっており、需給面では大きな変動要因はみられなかった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン市場は、8月品の商談がまだ本格化しておらず、取引が低調となった。設備面では、台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)が第2ナフサクラッカーを8月初めから停止すると伝えられた。加えて、同社の第1ナフサクラッカーは5月22日から9月前半ごろまで定修のため停止中。ただ、誘導品設備も合わせて停止または稼働調整するため、エチレンの需給が逼迫する様子はみられない。
アジアのプロピレン市場は取引が低調となった。
北東アジア着の市場では、売り物が限られているなか、取引が閑散となった。
東南アジア市場では、プロピレン設備に不具合が相次いでいるなか、供給にタイト感がある。一方、複数の誘導品設備が再開するため、買いに動いており、需給に引き締まり感が出ている。
アジアのブタジエン相場は様子見ムードが強い。
北東アジア着の市場では、需要家が先行きの相場動向を見極めたいと買いを急いでいない。一方、売り手も持っている玉が少ないため、取引を急いでいない。
東南アジア市場では、石化メーカー2社が販売入札を実施。
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