LPG=6月17~21日:CP予想上のプロパンとブタンの格差拡大
CFR極東:
先週の極東着市場は供給タイト感から上昇した。Rim Asia Indexは6月20日時点で、プロパンが645.50ドルと14日比15.25ドル高、ブタンが615.50ドルと同比15.25ドル高。米国では、基地の設備トラブルを受けて5月末から輸出に遅れが生じていたようだ。加えて、熱帯低気圧の接近で輸出の遅延が継続した。これにより、7月後半着の供給が引き締まったもよう。一方、買い戻し需要を抱えるトレーダー勢や中国でプロパン脱水素(PDH)プラントを運営するプレーヤーがスポット市場に現れ、相場は切り上がった。
FOB中東:
7月CPはプロパンが585ドル前後、ブタンが565ドル前後に上方修正されている。7月積みでは、カタール国際石油製品販売会社(QPSPP)がドーハ時間25日10時応札の締め切り、26日17時応札の有効期限で7月22~23日積みプロパン3万3,750トン/ブタン1万1,250トンを対象とした販売入札を実施している。一方、サウジアラムコはプロパン在庫がタイトとみられている一方、ブタン在庫に余裕があるようだ。このなか、プロパンの7月CPは6月CPを上回る可能性がある、との見方が寄せられており、7月CP上のプロパンとブタンの格差は20ドルを上回る、と一部の市場関係者は指摘した。
日本国内:
6月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンが96,000~96,600円、ブタンが99,800~100,000円とともに前週比で下落した。一部の売唱えはプロパン96,000円台後半、ブタン100,000円台半ばで伝えられた。一方、ほとんどの買い手がすでに需要を満たしたとみられている。元売り1社は20日に7月渡しのスポット供給価格を提示した。同社の売りアイデアはプロパン102,000円台後半、ブタン104,000円台前半。