石油化学=6月17~21日:ブタジエン続伸、需給に引き締まり感
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は基調の弱い展開となった。今後、中国で誘導品設備の定修が計画されているため、需要が弱まるとの見方がある。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週前半に弱含む場面がみられたものの、週半ばには原料コスト指標となるナフサ相場に支えられ週明け直後の価格を一時上回る場面もみられた。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は静かな商況となった。韓国のエチレンメーカーの一部が6月から稼働率を引き下げたことから、売り物は少なくなっている。一方、誘導品の需要が弱いため、エチレンに対する買い気にも強さがない。固定価格での交渉は閑散としていたが、一部では市況連動価格で売買アイデアが聞かれた。
アジアのプロピレン市場は小幅ながら強含んだ。
北東アジア着の市場では、韓国と中国の一部石化メーカーのプロピレン設備が不具合で稼働停止となったため、供給にタイト感が強い。こうした状況下、商談水準が切り上がった。
東南アジア市場では、需要家の買い気が見られるが、アイデアを引き上げてまで買い付けようとしない。
アジアのブタジエン相場は堅調に推移した。
北東アジア着の市場では、韓国および中国向けの需要が堅調となっているなか、相場の基調が強まった。前週から当週にかけてアジア域外品が韓国と中国向けに1万7,500トンが成約された。
東南アジア市場では、石化メーカー2社が販売入札を実施した。
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