国内石油製品=6月10~14日:陸上ガソリン、装置トラブル頻発で商流変化
複数の製油所が定修のためトッパーの稼働を停止中だが、GW後のガソリン小売販売は鈍化傾向が続いており、需給の引き締まりは見られない。ただ、ここにきて複数の製油所で装置トラブルが頻発しており、一部で生産調整も入り、これまでの商流から変化が出始めている。
京浜地区では、装置トラブルによりトッパーを止めている出光興産の京浜製油所で立ち上げが再三遅れている。また、定修中のコスモ石油千葉製油所も工事の遅れで当初のトッパー立ち上げ予定から1~2週間遅れる可能性があるようだ。
中京地区では昭和四日市石油の四日市製油所で二次装置のトラブルが発生し、東西の転送が見直されている。出光興産グループ内で装置トラブルが多く、製販ギャップの調整として水面下で大口の市中買いに動いている節があるほか、複数の広域系に対して京浜製油所の蔵取り出荷量を制限する方針も打ち出している。千葉は週間比0.75円高の134.75円、阪神は同0.8円高の134円。
11日に開催された経済財政諮問会議でまとめられた「経済財政運営と改革の基本方針2024」によると、燃料油価格の激変緩和事業について、「中東情勢の緊迫化等を背景とした価格高騰リスクや様々な経済情勢を見極めるため、措置を一定期間講じる」と現状を再確認する一方、「早期の終了に向けて出口を見据えた検討を行う」とした。具体的な内容は判然としないものの、出口戦略そのものは水面下で検討されているとみられる。
11日に開催された経済財政諮問会議でまとめられた「経済財政運営と改革の基本方針2024」によると、燃料油価格の激変緩和事業について、「中東情勢の緊迫化等を背景とした価格高騰リスクや様々な経済情勢を見極めるため、措置を一定期間講じる」と現状を再確認する一方、「早期の終了に向けて出口を見据えた検討を行う」とした。具体的な内容は判然としないものの、出口戦略そのものは水面下で検討されているとみられる。
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