原油・コンデンセート=6月10~14日:8月カタールランド、コスモが購入
中東 8月積みカタール産カタールランドの商いでは、QEによる8月積みのスポット供給余力が1~2カーゴに限られるとみられることから、需要を抱える一部のプレーヤーが、スポット購入を前倒しにした。コスモ石油は12日、米フィリップス66および三井物産傘下の三井・エナジー・トレーディング・シンガポール(METS)から各50万バレルを手当てした。いずれの成約価格もドバイ市況に対して小幅なディスカウントになったもようだ。シンガポールのトレーダーは、このうち1カーゴの成約価格に関して「同じ軽質油種のマーバンに比べ1.30ドル前後低い水準に相当する」と伝えている。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 7月積みアフリカ産原油の商いでは、ニジェール産の新原油であるメレク(Meleck)が3カーゴ未消化であるようだ。いずれのカーゴもセニングが抱えている。メレクは、5月積みから輸出が始まり、6月積みのカーゴはセニングが、英シェルと欧州のビトールへDTDブレントに対して2~3ドル台のディスカウントで販売していた。
南方 8月積みパプアニューギニア産の商いでは、クツブの成約が伝えられた。サントスが8月1~5日積み1カーゴを英シェルに販売したとみられる。成約価格はDTDブレントに対して4ドル台のディスカウントだったもよう。ナフサの精製マージンの改善に伴い、一部の需要家がクツブの購入に積極的だったことを受けて、成約価格は市場予想を上回った、とシンガポールのトレーダーは指摘した。シンガポールにおける8月限のナフサのドバイスワップに対するクラックスプレッドは、12日時点でマイナス11.84ドルと1カ月前の7月限と比較して約2.40ドルも上向いた。
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