LPG=3月11~15日:極東着は買い気の強さで上昇
CFR極東:
先週の極東着市場は、買い気の高まりを受け上昇。Rim Asia Indexは14日時点で、プロパンが628.00ドル、ブタンが651.00ドルといずれも8日比17.75ドル高となった。プロパンは、買戻し需要を抱えるトレーダー勢による買い気が強く、中国向けのスポット需要も増加した。トラフィギュラは13日、4月前半着プロパン2万3,000トンをシェブロンから4月極東着市況対比13.5ドルのプレミアム(13日時点で610.5ドルもしくは4月CP対比8.5ドルのプレミアムに相当)で調達した。4月後半着でもトレーダー3社がプロパン2万3,000トンを物色している。ブタンは、日本の元売りのジクシスが4月着カーゴの買い付け入札を実施し、台湾輸入1社の台湾中油(CPC)も入札を通じて4月21~30日着プロパン/ブタン各1万1,000トンの買い付けに動いた。
FOB中東:
4月CP予想は原油高に伴い上方修正されており、プロパン600ドル前後、ブタン605ドル前後と予想されている。一方、4月積みの需給は緩い。中東/極東のフレートコストが上昇しており、買い手はFOB中東ベースのスポット調達に慎重姿勢を示している一方、中東産ターム玉の転売を試みる売り手が見えている。SHVは15日、4月10~25日積みプロパン/ブタン各2万2,000トン~2万2,500トンを588ドルと4月CP対比22ドルのディスカウント(各50%)で売り唱えた。この売唱えは4月CP対比584.25ドルもしくは4月CP対比18.25ドルのディスカウントに相当するとみられる。
日本国内:
3月の京浜の陸上スポット相場は、売り手の多さからプロパン98,000~98,300円、ブタン102,000~102,500といずれも下落した。売り手はプロパンを98,000円台~99,000円台、ブタンを102,000円台で販売可能。元売り勢もプロパン97,000円~98,000円、ブタン101,000円台~102,000円でスポット供給を実施していたようだ。ただ、現在元売り各社はスポット供給を停止している様子。