原油・コンデンセート=2月19~23日:国営インド企業、年間ベースでダスを調達へ
中東 アブダビ産原油の契約ベースによる商いでは、インドの国営石油会社が短期契約をとおしてダスの確保に動きを見せている。この石油会社は27日締め切りの入札で、4月以降1年間、各月1カーゴのダスを調達する意向だ。アブダビ産で同じ軽質油種のマーバンに比べ経済性に優れていると判断して、ダスをまとめ買いする方針を取っているようだ。スポット市場では、ダスはマーバンに比べ低い水準で成約に至るケースが多い。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 域外産原油のアジア向けのコンデンセートの商いでは、欧州のグレンコアが5月着として赤道ギニア産のアルバをアジアの需要家へ売り唱えている。グレンコアとみられる欧州のトレーダーは、米マラソン石油の入札で、上述のカーゴをFOBベースでDTDブレントに対して7ドル台後半のディスカウントで手当てしており、同カーゴを5月着としてアジアの需要家との販売交渉を続けているようだ。また、ナイジェリアのサハラエナジーは5月着のエスクラボスコンデンセートを抱えているようだ。
南方 ベトナム国営PVオイルは23日締め切りで4月積みルビーを対象とした販売入札を開示した。今回の入札でPVオイルは3~10日積みの30万バレルを販売する。ルビーは、おおむね2カ月に1カーゴの割合で供給余力が発生しており、2月積みは、同社が30万バレルをタイ石油公社(PTT)にDTDブレントの指標に対して5ドル台前半のプレミアムで販売していた。
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