石油化学=2月12~16日:プロピレン軟調、需給の緩和で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は強基調となった。米国ベンゼン相場の動きを映した。米国では製油所の定修シーズンのため、ベンゼンの供給に品薄感があるようだ。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週前半に強含む場面がみられた。原料コストの指標となる原油相場が堅調に推移したことを受けた。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は、中国正月の連休に伴い取引が低調となった。ただ、韓国の一部エチレンメーカーからは売り気も見られている。東南アジア市場では、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が販売入札を実施した。
東南アジア着のプロピレン相場は、供給の増加を受けて軟化した。中東品の成約が見られたほか、東南アジアで不具合のため停止していたナフサクラッカーが再開したことなどから、需給のタイト感が後退している。東南アジア着の売唱えは800ドル台半ばで聞かれた。
ブタジエンの北東アジア市場は中国正月の連休に伴い静かな展開となった。設備の不具合により米国やインドからの供給が影響を受けていることから、一部の市場参加者が北東アジアや東南アジアのカーゴで不足分を買い付けようとしているもよう。これが、このところのFOBベースでの取引価格が上昇している要因のひとつに挙げられた。
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