LPG=3月29日~4月2日: 5月CPは4月CPから下がる見込み
CFR極東:
極東着相場は先週、プロパンが小幅な値動きに終始した一方、ブタンは上昇した。4月CP上のプロパンとブタンの格差が市場予想に反して30ドルで確定したことが背景にある。Rim Asia Indexは4月1日時点でプロパンが560.25ドルと3月26日比1.25ドル安、ブタンが530.25ドルと同8.75ドル高。韓国向けでは、プレーヤー1社が実施していた買付け入札で、5月初め着プロパン2万3,000トンが5月極東着市況対比30ドル台前半のプレミアム、5月半ば着プロパン2万3,000トンが5月極東着市況対比20ドル台半ばのプレミアムでそれぞれ落札されたと伝えられた。
FOB中東:
4月CPはプロパン560ドル、ブタン530ドルで確定した。5月CPはプロパン510ドル前後、ブタン480ドル前後で予想されている。クウェート産ガス1社が4月末積みプロパン/ブタン2万2,000トンの販売入札を実施した。また、このクウェート産ガス1社とカタール産ガス1社に5月積みスポット玉の販売余地が見込まれている。4月後半~5月上旬積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は5月CP対比10ドル台半ばのディスカウントで伝えられた。
日本国内:
4月渡しはプロパンが70,300~71,000円、ブタンが67,900~68,800円に下落した。需給緩和が背景。4月CPが市場予想を下回って確定したことに伴い、複数の売り手が販売に積極的だ。元売り1社はスポット供給価格をプロパン71,000円、ブタン68,000円台後半に引き下げた。一方、実需低迷が続く中、買い手はスポット購入に消極的だ。買唱えがプロパン70,000円台前半、ブタン68,000円弱で聞かれた程度。