原油・コンデンセート=3月22~26日: ADNOC、5月のターム供給削減は5~15%
中東
アブダビ産原油の商いでは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が、5月積み供給量の削減幅の拡大をアジアのターム契約者に通知した。複数の市場関係者によると、契約数量に対する削減幅はマーバン、ダスが15%、ウムルルが10%、アッパーザクムが5%。4月積みは既報のとおり、全油種で5%削減されていた。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
大型コンテナ船の座礁により、エジプトのスエズ運河では23日から船舶の通行が止まっている。コンテナ船の離礁作業が難航しており復旧の見通しがはっきりしないものの、最短で来週29日に通行再開になるとの見方が伝えられた。数日中に復旧すれば5~6月着の相場への影響は限定的ですむが、長引けば影響は小さくないとの指摘が寄せられた。同運河の通行止めにより、欧州産原油のアジア向けの売り込みは一時的に止まっている。
南方
入札関連では、タイ石油公社(PTT)が既報のとおり、5月25日~6月10日着スウィート原油を対象とした同国石化会社IRPC向けの買付け入札を23日に締め切ったが、結局落札を見送ったことが判明した。応札価格が同社のターゲットよりも割高だったことが背景にある。同入札には、マレーシアや豪州産などの南方産原油やアフリカなど域外産原油が多数応札されていたと思われる。
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