国内石油製品=1月18~22日: 陸上 元売り仕切り上げ幅が市場予想下回り、失望売り加速
【陸上】
東名阪の製油所出しでは週半ばにENESO、出光昭和シェルが仕切り価格を前週から0.5~1.0円引き上げた。市場では、最大1.5円の上げが予想されていたため、失望感が広がった。中堅元売りルートの月間平均玉や競争する油槽所の在庫玉が売り込まれた。月を通して先高期待が根強かったことから玉を温存してきた業者が一斉に売りを開始したため、相場の上昇が抑えられ、週末にかけて売りが加速した。週後半にかけた原油、先物相場が軟調に推移したため、元売り各社が翌週の仕切り価格を引き上げることはないとの見方が広がったことも売りを後押ししたようだ。
【海上】
月内取引が終盤戦を迎える中、卸各社とも概ねポジションを整理し、模様眺めに退いた。スポット市場の需給は概ね均衡し、元売りが仕切り価格を引き上げた週半ばにコスト上昇圧力で押し上げられたほか、相場の動きは総じて鈍かった。ただ、灯油は上げ下げが目立った。全国的に平年と比べ高い気温が続くとの見方から販売不振に対する警戒感が台頭し相場が下がる局面がみられる一方、ややショートバランスの元売りによる買い気に押し上げられる場面もみられた。
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