LNG=1月18~22日:北東アジア相場は小反発、日本の電力会社に需要残る
DES北東アジア相場は3月前半着が8.50~8.80ドルと前日から15セント反発した。2月着の買付けを控えた一部需要家が、相対的に割安感のある3月着のスポット購入の検討を始めた。日本の複数電力会社が、2月後半着の需要を残していると見る関係者が少なくなかった。JERAや関西電力など数社は、1月下旬から2月上旬までの需要は大方満たしていると見られる一方、2月後半以降のタイミングについては、1月末の在庫状況を見極めたうえで買いに動くと見られた。22日の市場では、JERAの知多第2火力発電所2号機(出力85万4,000kW)、関西電力の南港発電所2号機および3号機(同ともに60万kW)を始め東北電力、中国電力、九州電力の複数の火力発電所で出力低下の措置が取られており、電力会社によるLNGの不足は未だ根本的には解消されなかった。
パキスタンLNG(PLL)が2月21~22日と2月25~26日着計2カーゴを対象とした買付け入札を21日に締め切った。前者には欧ビトールが英ブレント原油価格の19.5457%、後者にはカタールペトロリアム(QP)が同16.3312%で応札を提示した。今回の買付け入札は、エミレーツ国営石油(ENOC)からの購入が取り消しになった分の補填用とみられる。先にENOCは2月23~24日着を対象とした入札を、ブレント原油価格の20.8483%で落札した。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 ブラジル国営ペトロブラスが傭船中の船舶を活用し、1月14日米キャメロンプロジェクト(年産1,350万トン)積みをスポット購入していた。このカーゴは同社が運営するブラジルの受入基地で1月下旬に荷揚げされる見通し。 |
|