電力=10月19~23日:スポットは前週比で上昇、TOCOMやEEXで連日の約定
10月19~23日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、東西ともに前週比で上昇。前週に比べ太陽光発電が減少し、底上げの動きとなった。太陽光発電比率が高い西日本の上げ幅が大きくなり、東日本は東北-東京間の市場分断が概ね終息したため、東北から東京向けの潮流が改善し、東京エリアの上値が抑制されたため、東日本全体の上げ幅も限定的だった。
週を通じた実勢高値は、22日受渡の東日本で付けた15.17円、実勢安値は23日受渡の九州で付けた0.01円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道は前週比0.63円高の5.62円、東北は同0.41円高の5.40円、東京は同0.01円高の5.40円、中部は同0.34円高の6.10円、北陸、関西、中国は同0.36円高の6.13円、四国は同0.35円高の6.12円、九州は同0.54円高の6.00円だった。
10月19~23日の9エリアの電力需要は109億7,419万2,000kWhとなり、10月12~10月16日の108億9,290万4,000kWhから0.7%増加した。なお、曜日を合わせた前年の10月21~25日は108億458万2,000kWhで、前年比では1.6%の増加となった。
JEPXの先渡市場では、20日に2件の約定があった。いずれも関西エリアの10月24日~30日受渡で、24時間型が5.40円で5MW、昼間型(平日8時~18時受渡)が6.00円で5MWだった。
10月19~23日の東京商品取引所の電力先物市場の約定結果は下記表のとおり。
10月19~23日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
10月26日の週も、天候が大きな価格変動要因となりそう。気象庁の予報では、週を通じて概ね晴れ間の地域が多くなる見通しで、一定の太陽光発電に恵まれると見られ、価格の上値を抑える材料となりそう。 |
受渡日 |
19日 |
20日 |
21日 |
22日 |
23日 |
システム |
5.33 |
5.01 |
5.18 |
6.46 |
5.79 |
約定量 |
820,904 |
849,484 |
844,138 |
821,602 |
811,985 |