電力=10月12~16日:前週比で東が上昇し西が下落、西高東低が縮小
10月12~16日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週比で東日本が上昇した一方、西日本が下落。週を通じて、東日本では雨雲の広がる地域が多くなったが、西日本では晴れ間の日が多くなり、太陽光発電の動向が影響した。このため、西高東低の価格差も縮小する動きとなった。
週を通じた実勢高値は、15日受渡の東日本で付けた15.66円、実勢安値は14日受渡の北海道と東北で付けた2.59円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道と東北は前週比0.47円高の4.99円、東京は同0.74円高の5.39円、中部は同0.43円安の5.76円、北陸は同0.42円安の5.77円、関西、中国、四国は同0.44円安の5.77円、九州は同0.47円安の5.46円だった。
10月12~16日の9エリアの電力需要は108億9,290万4,000kWhとなり、10月5~10月9日の109億4,113万1,000kWhから0.4%減少した。なお、曜日を合わせた前年の10月14~18日は108億3,383万7,000kWhで、前年比では0.5%の減少となった。
JEPXの先渡市場では、約定がなかった。
東京商品取引所の電力先物市場では、日中取引(8時45分~15時15分)で13日と15日に、立会外取引で14日に約定があった。日中取引では、13日が東エリアのベースロード20年11月限で80枚が5.65~5.68円、15日が東エリアの日中ロード20年11月限で50枚が6.20~6.25円だった。一方、立会外取引では東エリアのベースロード20年12月限で100枚が6.80円だった。
欧州エネルギー取引所(EEX)では、東京エリアのベースロードの月間受渡で15日に約定があった。20年11月物が2MW(受渡数量1,440MWh)、価格は5.74円だった。市場関係者によると、売買双方ともに欧州系のプレーヤーの可能性が高いもよう。
10月19日の週は、引き続き天候で価格が変動する展開となりそう。太陽光発電の動向が大きく影響すると見られる。足元の天気予報では、19日は北海道を除く地域で雨雲が広がる見通しだが、20日は全国的に晴れ間が広がる見込み。21日は九州から東北で徐々に雲が多くなり、22日は全国的に雨模様、23日は九州から四国、中国で晴れ間が戻る見通しだが、そのほかの地域は雨が続く予報となっている。 |
受渡日 |
5日 |
6日 |
7日 |
8日 |
9日 |
システム |
4.72 |
4.51 |
4.77 |
5.96 |
5.79 |
約定量 |
861,655 |
845,166 |
839,230 |
834,374 |
837,550 |