国内石油製品=10月12~16日: 陸上 元売り上げで堅調、灯油は実需の盛り上がりも上げ要因
【陸上】
東名阪の製油所出しは堅調。ENEOS、出光昭和シェルが仕切り価格を引き上げたため、週半ばに全油種上昇した。その後も原油相場が堅調に推移したため、元売り各社が翌週の仕切り価格も引き上げるとの観測が広がり、売りの手を休め、買いに回る業者が多かった。灯油は週末にかけて実需が盛り上がり始めたことも相場の下支え要因となった。ただ、軽油、重油は引き続き生産過剰に伴う荷余り感から積極的に販売を進める動きが出たため、週末にかけて上値が重たい展開となった。
【海上】
元売り各社が仕切り価格を引き上げたことで、系列対比でスポット市況に割安感が台頭、週半ばに買いが先行し、取引相場が押し上げられた。同じタイミングで原油相場に上げ基調が生まれたことも相場の上げ要因として働いた。こうした中、西日本の灯油は相場が乱高下した。荷余り感が強く、売りが先行する中、元売りが背景にいるとみられる強い買い気が台頭し、大きく相場が切り上がる局面がみられた。
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