国内石油製品=9月14~18日: 東名阪は元売り仕切り下げで週半ばに下落
【陸上】
東名阪の製油所出しは週半ばに下落した。ENEOS、出光昭和シェルが仕切り価格を前週から3円引き下げたため、コスト面で下押し圧力がかかり、相場が大きく押し下げられた。ただ、すでに下げを織り込んで、売り込まれていたガソリンは下げ余地が乏しく、下げ幅が限定的だった。原油、先物相場が週末にかけて急伸したことから、先高観測がにわかに高まり、ガソリンは金曜日に切り上がった。これに対し、中間三品は元売り各社の生産過剰を受け、売りの手が休まらず、週を通して上値が重たい展開となった。
【海上】
元売りの仕切り引き下げを受け、陸上市況が急落したため、海上市場でも弱気ムードが広がり、週半ばに軟調地合いを強めた。ただ、ガソリンはやや堅調さがみられた。原油、先物相場の急伸に加え、全国の製油所が定修に入り、生産量が下がったため、一部の元売りが東西で出物の物色を進めたことなどが相場を押し上げる要因となったようだ。また、灯油も割安感が浮上し、週末にかけて底上げされた。海外元売りの生産カットで割安な輸入カーゴが手当しづらくなかったことも上げ要因となったもよう。
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