国内石油製品=8月31日~9月4日: 陸上 東名阪は元売り仕切りの上げで上昇も、上値重い
【陸上】
東名阪の製油所出しのガソリン市況は前週と比較して底上げされた。ENEOS、出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングがいずれも仕切り価格を1.5円引き上げたことで、これを売唱えに織り込む動きがみられたためだ。しかし、原油市況が軟調なことから翌週10日以降の元売り仕切り価格については引き下げが予想されている。これに加え、新型コロナ流行の影響から販売不振が慢性化している状態もあり、余剰感から相場の上値は重い。また、中間三品についても引き続き工業用需要の減退などから引き合いは乏しく、荷余り感が意識されている状況だ。
【海上】
9月商談が始まり、市況は8月の商談水準と比べて底上げがされた。元売りの仕切り価格引き上げを売買唱えに反映するプレーヤーが多く、市況は切り上がっているようだ。しかし、灯油については東西ともに手持ち玉の多いプレーヤーが多く、売り圧力の強い商況が続いている。陸上の販売不振が継続していることから買い気は乏しく、値下げしてなんとか消化を図ろうとするケースも多いようだ。
週明けに九州地方などに接近、通過する見通しの台風10号によって、西日本の各製油所では海上の出荷規制が敷かれている。オーダーが通りにくいとの声もあり、一時的に新規売買がストップしているもよう。
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