LPG=8月31日~9月4日: プロパン相場が下落、需給緩和で
CFR極東:
極東着相場は先週、需給緩和を受けてプロパン市況が下落した。一方、ブタンは需給が引き締まっている。Rim Asia Indexは3日時点でプロパンが362 .75 ドルと8月28日比11.25ドル安、ブタンが377.75ドルと同1.25ドル高。10月前半着は複数の売り手にプロパン単体の販売余地が見込まれる一方、積極的な買い手は見出しづらい。9月後半着プロパン単体では、プロパン2万3,000トンが9月極東着市況対比30ドルのディスカウントで成約されたもよう。また、10月前半着プロパン2万3,000トンを手放し、10月後半着プロパン2万3,000トンを受け取るタイムスワップ取引が成約され、10月後半着プロパン2万3,000トンを受け取ったプレーヤーは取引相手に対して8ドル前後を支払ったようだ。ブタン付きカーゴでは、日本の元売り2社が10月着での購入を検討中と伝えられた。
FOB中東:
9月CPはプロパン365ドル、ブタン355ドルで確定した。また、10月CP予想はプロパン、ブタンともに365ドル前後に下方修正された。潤沢な供給を受けた。カタール石油製品販売会社(QPSPP)はドーハ時間8日12時締め切り、同9日17時有効期限で販売入札を実施中。対象は10月6~7日積みプロパン4万5,000トン。QPSPPはCFRベースでの応札も受け付ける。一方、クウェート石油(KPC)が実施していた販売入札は、10月CP対比10ドル台半ば~後半のディスカウント、もしくは10月CP対比18ドルのディスカウントで落札されたようだ。KPCが2日締め切り、同日有効期限で実施していたこの販売入札の対象は、9月27~28日積みプロパン/ブタン各2万2,000トンだった。需要面では、インド向けターム供給契約を保有するプレーヤーに10月積みプロパン/ブタン同率玉の需要が見込まれている。
日本国内:
9月渡しの商談水準は京浜がプロパン45,800~46,500円 ブタン44,300~45,000円と横ばい。元売り勢は先行きの需要増加に見越して在庫の積み上げを優先しており、スポット供給に消極的。スポット供給価格はプロパン46,000円台半ば~47,000円、ブタン44,000円半ば~45,000円で伝えられた。これ受けて、売りポジションのディーラー勢は、プロパン46,000円台半ば以上、ブタン45,000円以上で販売打診している。しかし、実需低迷を受けて、買い手の大半はスポット購入に慎重な姿勢を取っている。