原油・コンデンセート=8月24~28日: サウジALの10月OSP予想、1.50ドル下げ
中東
サウジアラビア国営サウジアラムコが来月初めにもターム契約者に通知する10月積みのOSPを1.50ドル程度引き下げる公算が大きいと複数の市場関係者が指摘する。指標となるドバイペーパーの月間格差がコンタンゴを維持しているためだ。また、シンガポールのトレーダーは「アジアの原油需要の回復が遅れていることも背景にある。このため、サウジアラムコはアラブライト(AL)の新OSPを前月から大きく引き下げる可能性が高い」との見方を示した。前回発表されたALの9月積みOSPフォーミュラは、ドバイとオマーンの平均に対し90セントのプレミアムだった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
10月積み東シベリア産エスポの市況連動相場は、ドバイ市況に対して50~60セントのプレミアム。ガスプロムは25日に締め切った販売入札で4~14日積みのエスポ74万バレルを販売した。落札価格はドバイ市況に対して50セントを小幅上回るプレミアムと伝えられた。落札者は中国化工(ケムチャイナ)とみられている。
南方
10月積みマレーシア産ラブアンの市況連動相場はDTDブレント指標に対して95セント~1.05ドルのディスカウントに下落し、マイナスサイドに転じた。アジアにおける軽油の精製マージンの低迷を背景に、マレーシア産軽質原油に対する需要が急速に後退している。マレーシア国営ペトロナスは7~13日積みのラブアン30万バレルを販売。買い手は明らかではないものの、価格はDTDブレント指標に対して1.00ドル前後のディスカウントと伝えられた。