国内石油製品=8月17~21日:陸上 総じて小動き、原油相場の動き鈍く方向感定まらず
【陸上】
総じて小動きだった。ENEOSが仕切り価格を前週から0.5円上げたものの、出光昭和シェルが据え置いたため、仕入れコストの変動が限定的だった。原油相場も週を通して動きが小さかったため、先行きの方向感も定まらず、様子見に徹するプレーヤーが多かった。ENEOSは翌週の仕切り価格に、8月積みサウジ調整金を最大1円上乗せするとの見方が浮上。週間の平均原油コストが若干下がっているため、調整金を加味すると、翌週の仕切り価格はほとんど変わらないとの見方が強かった。こうしたこともプレーヤーの方向感を定めづらくした面がありそうだ。
【海上】
灯油が軟調。7月までにタンク在庫を満タンに近い水準まで積み上げた業者が多く、8月に入ってからスポット市場の買い気が弱かった。実需が乏しいこともあり買い手が乏しかった。こうした中、手持ちを抱えた業者が売り込みを強め、相場が圧迫された。その他の油種は週の半ばに底上げされた。ENEOSが仕切り価格を前週より500円引き上げたことを受け、卸各社が一斉に値上げ。相場に押し上げ圧力がかかった。ただ、週を通して値動きは小さめ。原油相場が小動きで推移したため、積極的な売買材料に欠け、様子見ムードが強かった。
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