原油・コンデンセート=8月17日~21日:10月アブダビ産マーバンが反発
中東原油/コンデンセート 10月積みアブダビ産マーバンの市況連動相場は、大幅に反発した。これまでのインド勢の買いに加え、マレーシアのペトロナスや日本の富士石油など買い手が一気に浮上し、相場を押し上げた。東シベリア産エスポの10月積相場がここにきて反発したことに加え、競合となるサウジ産アラブエクストラライト(AEL)の10月積みのOSPが大幅に下落するとの予想が買いを促したようだ。ペトロナスが少なくとも1カーゴを購入した。さらに、富士石油は20月に締め切った10月積み軽質油種の入札で、マーバンを100万バレル手当てしたと伝えられた。売り手の詳細は不明ながら、価格はOSPに対して30~40セントのディスカウントとなったようだ。一方、インド勢は既報のとおり、商いの序盤戦からアブダビマーバンやダスを積極的に購入してきた。この背景として、「インド勢は、OSPが割高な中東産原油の引き取りを減らし、割安なスポット相場で手当てしようとした結果」ではないかとの見方が寄せられた。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 10月積みサハリン産ソコールの市況連動相場は、ドバイ市況に対して再びマイナス圏に落ち込んだ。マレーシア産など10月積み南方産軽質油種にも未消化玉がみられるなか、ジェットなど中間留分のマージンが低迷しているため、ジェット留分の多いソコールは引き合いが乏しいようだ。米エクソンモービルは20日の市場で追加のソコールを販売した。買い手の詳細は不明ながら、価格はドバイ市況に対して15セント前後のディスカウントだったようだ。
南方原油/コンデンセート 10月積みのマレーシア産原油の商いでは、ペトロナスは、18日に月末積みのラブアンをDTDブレント市況に対して2.50ドルを超えるプレミアムで販売した。その後の調べで、このカーゴの買い手が欧ビトールだったと伝えられた。荷余りが強まるなかで、同トレーダーはこのカーゴをDTDブレント指標に対して2ドル近いプレミアムで転売したもよう。転売先はメジャーとみられている。
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