電力=8月10~14日:前週比で下落、旧盆入りで需要低下
8月10~14日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週比で東西ともに下落。10日が山の日で祝日となったほか、旧盆休暇に入り工場など産業要需要が減少したため、スポット価格も下押し圧力が強まった。
週を通じた実勢高値は、13日受渡の東日本で付けた15.00円、実勢安値は10日受渡のシステムプライスで付けた2.20円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道は前週比0.74円安の5.64円、東北は同0.52円安の5.64円、東京は同0.46円安の5.72円、中部は同0.40円安の4.48円、北陸、関西、中国、四国は同0.37円安の4.48円、九州は同0.28円安の4.38円だった。
8月10~14日の9エリアの電力需要は128億8,081万9,000kWhとなり、8月3~7日の139億2,284万8,000kWhから7.5%減少した。なお、曜日を合わせた前年の8月12日~8月16日は122億4,811万8,000kWhで、前年比では5.2%の増加となった。
JEPXの先渡市場では、約定がなかった。直近の約定は、8月5日に約定した東京エリアの8月8~14日受渡の24時間型で、価格は4.44円、数量は1MW。
東京商品取引所の電力先物市場では約定がなかった。
欧州エネルギー取引所(EEX)では、11日と13日に約定があった。11日は、東京ベースロードの20年10月~21年3月受渡で、価格は6.80円、数量は5MWだった。13日は、東京ピークロード(平日8時~20時受渡)の20年9月受渡で、価格は6.52円、数量は10MWだった。
8月17日の週は底上げの動きが進む見通し。旧盆明けで産業用需要が戻るほか、引き続き西日本全域と関東中心に猛暑が予想されており、買いの動きが強まると見られる。ただ、引き続き上値は20円程度までとの見方が多くなっている。 |
受渡日 |
10日 |
11日 |
12日 |
13日 |
14日 |
システム |
4.42 |
5.46 |
5.51 |
4.66 |
4.54 |
約定量 |
831,917 |
969,718 |
957,924 |
971,935 |
943,846 |