LPG=8月3~7日: 原油高で相場上昇も、手前の供給は潤沢
CFR極東:
極東着相場は先週、原油相場の上昇を背景に反発した。Rim Asia Indexは6日時点でプロパンが368.00ドルと7月31日比14.75ドル高、ブタンが348.00ドルと同14.75ドル高。ただ、極東着市場での供給に引き締まりは見られない。売り手の中には8月後半着カーゴの販売を9月初め以降に先送りしたプレーヤーもいるようだ。中東/極東のスポットフレート相場が60ドル以上で推移しているにも拘らず、9月後半着プロパン4万6,000トンの成約価格は9月CP対比小幅ディスカウント圏で伝えられている。
FOB中東:
9月CP予想は原油高を受けて、プロパン370ドル前後、ブタン350ドル前後に上方修正された。中東産ガス2社がスポット販売に関心を示しており、中東産カーゴの供給も潤沢に映る。このうちカタール産ガス1社は5日に9月初め積みプロパン4万6,000トンを欧トレーダー1社に販売したもよう。9月前半中東積みカーゴの商談水準は9月CP対比30~40ドルのディスカウントと伝えられている。
日本国内:
8月渡しの商談水準はプロパンが45,300~45,800円、ブタンが43,000~43,500円と下落した。需給緩和を受けた。手持ち玉を抱える売り手が販売に積極的。複数のディーラーがプロパン45,000円台後半、ブタン43,000円台半ばで販売打診している。また、川崎出しプロパンが数量限定ながら、45,000円台前半で供給可能と伝えられた。しかし、実需低迷が続く中、買い手の大半はスポット購入に消極的。